借入金利手数料の計算方法・シミュレーション【1円でも安く】
借入を利用する際に、絶対にチェックしなくてはならないのが金利(利息)でs。しかし、利息の具体的な計算方法については、「よく分からない…」といった方も多いのではないでしょうか。そのような状態では、返済プランをしっかりと立てることが難しいため、リスクが高くなってしまいます。
そこで今回は、利息の具体的な計算方法・シミュレーションについてご紹介していきましょう。
借入金利や利息の計算方法
利息は、「金利手数料」などと呼ばれることもあります。中には、利息と金利を混同している方も見られますが、厳密には利息と金利は異なるものであるため注意しておきましょう。一般的には、金利は利息を計算する際の年率のことを指し、利息は以下の計算式によって算出されています。
1ヶ月分の利息=借入金×金利(年率)÷365日×1ヶ月の日数、もしくは、1ヶ月分の利息=借入金×金利(月率)、また、返済方法には「元利均等返済・元金均等返済」の2種類があり、どちらの返済方法なのかによって、最終的に支払う利息は変わってきます。毎月の返済額が一定である返済方法を元利均等返済、対して毎月の返済で元金の減りが一定になるように返済する方法を元金均等返済と言います。
実際に借入するつもりで具体的な実例を当てはめてシミュレーションしてみよう
上記の式を見て、「何だか難しそう…」と感じる方も多いことでしょう。そこで以下では、具体的な数字を当てはめて利息を計算していきます。
【元利均等返済の場合】
まずは、借入金10万円、金利15%(年率)、元利均等返済(毎月9,026円の返済)、返済12回(毎月1回)の実例を見ていきましょう。なお、計算方法を単純にするため、今回は上記の金利を
15%÷12ヶ月=1.25%
として、月率にして計算していきます。この場合、初回返済時の利息は
10万円×1.25%=1,250円
となります。そして、初回返済後に残った借入金は
10万円+1,250円(利息)-9,026円=92,224円
と計算されるので、2回目の返済時の利息については、
92,224円×1.25%=約1,152円
と算出できます。
【元金均等返済の場合】
では、ほかは同じ条件で、元金均等返済になるとどうでしょうか?元金均等返済では、まず1ヶ月あたりに返済する元金を算出していきます。
10万円÷12回=約8,333円(1ヶ月あたりに返済する元金)
そして、この約8,333円に1ヶ月あたりの利息を加えた数字が、毎月の返済金額となります。したがって、初回時の返済金額については、
10万円×1.25%=約1,250円(初回時の利息)
8,333円+1,250円=9,583円
となります。そして、初回返済後に残った借入金は
10万円-9,583円=90,417円
と計算されるので、2回目の返済の利息については、
90417円×1.25%=約1,130円
と算出できます。
借入の利息を抑えるには?
上記の計算式・シミュレーションを見て分かる通り、返済方法については元金均等返済の方が、最終的に支払う利息を抑えることができます。ただし、元金均等返済は返済始めの金額が増えることになるため、その点には注意しなければなりません。
また、借入金額・金利によっても、利息の金額は変わってきます。したがって、利息を可能な限り抑えるには、借入金額を減らし、金利の低い金融機関を選ぶことが大切なポイントと言えるでしょう。
なお、金融機関の中には、一定期間利息がかからない「無利息期間」などのキャンペーンを実施しているケースも見られます。そのようなキャンペーンを活用すれば、さらに利息を抑えられる可能性があるでしょう。
住宅ローンの借入でも金利計算は重要
金融会社や銀行で住宅ローンを組む際にもシミュレーションや金利の計算は重要です。審査の結果によって、実際に希望の金額が借りられるかどうかは別として、申込する予定の金額を入力してシミュレーションしてみましょう。自分の年収や頭金を支払った後の口座残高の総額度も考慮して、いくら借りるのかを決めるのがおすすめです。
住宅ローンの場合、固定金利ならずっと金利が一定なので試算も出しやすいのですが、変動金利の場合はシミュレーションが難しく、途中で返済プランを変更したりする可能性もあるのが難点です。
固定金利の場合は今の金利を確認しておけば簡単にシミュレーションができるので、とりあえずは固定金利という想定で試してみるとよいでしょう。
借入金利計算やシミュレーションが簡単にできるサイト
返済金額と返済期間のシミュレーションをそれぞれ算出することができます。実質年率は借入金額によって異なるので、希望の金額を例として入力して実行してみましょう。
おわりに
今回は、利息の一般的な計算方法をご紹介しましたが、具体的な計算方法については金融機関によって異なる可能性があります。しかし、上記の計算方法を把握しておけば、ある程度の利息額を算出することができるでしょう。返済計画を立てる際に、毎月の利息額もある程度把握しておけば、リスクをより抑えることができます。